SETo研究所 石川です。
先日のブログで紹介した
盆栽の新しい肥料のやり方 有機肥料の施肥方法
の具体的な設置方法を詳しく説明していきます。
テストを繰り返すうちに新しい課題も見えてきました。
新しい施肥方法ってどのようなもの?
盆栽の鉢に貼られたきれいな苔を肥料で枯らしてしまわないよう、苔の下に直接肥料を送り込む方法です。
鉢の中に穴の開いたパイプを土に埋めこんでおいてパイプの中に液体肥料を入れるとパイプの底や側面から液体肥料が鉢の中の土に直接入っていくので苔に肥料がかからず苔が痛みません。
こちらはパイプの寸法図です。
製作方法をご紹介します。
太さ11mmのアクリルパイプを用意します。
アクリルパイプは東急ハンズなどで購入できます。
パイプを適切な長さに切断します。
現在は長さ40mmで切断しています。
次に1.5mmのドリル刃で四方に穴をあけていきます。
現在は縦3箇所x4方向 計12個の穴を開けています。
アクリルは簡単に穴を開けることができますが曲面にドリルをあてると刃先が滑りやすいので怪我をしないよう注意が必要です。
まとめて3個ほど作ってみました。
寸法は少々アバウトです。笑
実際に設置してみます。
こちらは昨年、盆栽教室で制作した野梅の盆栽です。
盆栽には一番きれいに見えるように制作者が意図した鑑賞する方向があります。
この野梅の盆栽は左流れでこちらが正面になります。
井戸(浸透桝)は1本設けるときは正面の反対側すなわち裏側に、2本設けるときは鉢の左右に設けます。
井戸は鉢の端っこに箸で穴をあけておいて差し込みます。
差し込んだらいったん抜きます。
泥がパイプの中に入っていると思いますので箸で取り除きます。
また鉢の中に戻します。
長く使っているとまた土が入ってくると思いますので液体肥料が染み込まなくなったら同様のメンテナンスを行います。
すでに真柏と黒松の盆栽に埋め込んで時期外れの施肥を行っても直ぐに生育に問題が起きないことは確認できているので、
今回は野梅の鉢に埋め込んで野梅に肥料を与える時期になる前にこの方法で肥料を少し与えてみて様子をみます。
梅の施肥の時期は4月からなのでまだ時期が早いのですがテストで少し入れてみましたが液体肥料をよく吸い込みます。
ここで問題発生
洗浄ビンの中で溶けている有機肥料(バイオゴールド)の固形物がノズルの先端で詰まって液体肥料がでなくなりました。
洗浄瓶の内部に固形物の肥料が沈殿していて肥料を吸い上げる際に先端の細くなっているところで詰まってしまうようです。
これは対策を考えないといけないですね。
3通りの案が考えられそうです。
① お茶パックの袋に固形肥料をいれて濾過して使用する。
② あらかじめ固形肥料を粉砕して使用する。
③ 固形肥料ではなく液体肥料を利用する。
①と②両方を使って袋に入れてから砕いて使用してもよさそうに思えます。
肥料がノズルに詰まる問題に関しては継続してブログで報告させていただきます。
関連動画 <上記の問題は解決しました。>
バイオゴールドで盆栽用の有機液体肥料を作ります。
【盆栽】 肥料用井戸(浸透桝)のさらなる改善
最後までお読みいただきありがとうございました。
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この野梅の盆栽は
彩花盆栽教室で制作させていただきました。
12月に制作してお正月に満開になってくれました。
きれいな梅の花を見ながら年末年始を過ごすことができました。
彩花盆栽教室の先生方ありがとうございました。
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