2019年2月5日火曜日

初心者でも簡単 ちいさな盆栽の作り方【その3】盆栽の鑑賞のしかた

こんにちは
SETo研究所 石川です。

SETo研究所は現代の住環境やライフスタイルの変化にあわせて盆栽を楽しめるよう新しい技術でお手伝いしていきます。


盆栽初心者の私が盆栽教室や専門書で学習したことや体験したことを解りやすく解説します。

今回は 盆栽の鑑賞方法 をご説明していきます。


盆栽の基礎知識


① 道具選び   → ① こちらをクリック

② 土の選び方   ② こちらをクリック

③ 鑑賞方法

④ 樹形の決め方  ④ こちらをクリック

⑤ 植えつけ方法  ⑤ こちらをクリック

⑥ 剪定の仕方   ⑥ こちらをクリック

⑦ 樹形の整え方  ⑦ こちらをクリック

⑧ お世話の方法  ⑧ こちらをクリック

③盆栽の鑑賞方法


突然ですが

園芸と盆栽の違いってなんだと思いますか?


Wikipedia で園芸を検索すると

植物を育てる事、または植物を育てる技術、一般的には植物を育て楽しむこと。

と解説されています。


Wikipedia で盆栽を検索すると

草木を鉢に植えて枝ぶり、葉姿、幹の肌、根及び鉢、もしくは全体を 鑑賞 する趣味
自然の風景を模して造形するのが特徴である。

と解説されています。

自然の草花を見るときは観賞の文字を使いますが、盆栽の場合は 鑑賞の文字を使います。 

この違いは人の創造性が対象物に入っているかどうかを示しているのであって優越ではないと考えています。

盆栽は園芸の芸術分野のなかの一つの形式なのだと思います。


関連記事:日本語って難しい 鑑賞と観賞の違いってなんだろう?


盆栽の鑑賞には基本となる作法があります。

絵画や彫像に鑑賞する方向があるように盆栽にも制作者の方が意図した鑑賞するに適した面があり正面と呼ばれています。


盆栽は鉢の腰を落として正面の中央よりやや下から仰ぎ見るようにして

全体の樹形から受ける印象

枝ぶりや葉の茂り方

幹肌の質感 

根の張り具合

樹木の各部の風情 を小さな自然の景観として観賞します。


難しく考える必要はありません。

感じたままのことをただ受け入れるだけでいいと思います。


ミニ盆栽や小品盆栽の鑑賞方法


ここからは私見で恐縮すが、

私の出身地は四国の瀬戸内海です。

ちいさな松の盆栽でも

眺めていると

子供のころ遊んだ海岸の松林を思い出します。

潮風の感覚がよみがえってきたり

瀬戸内の青空を枝葉の向こうに想像することができます。



盆栽は自然の姿をデフォルメして再現しているのでそれぞれの人の記憶のなかの景色を樹木を通して想像世界に投影できるのだと思います。

なかなか訪れることのできない思い出の場所や、記憶のなかの季節を日々の暮らしの中でイメージして楽しめるのはすばらしい事だと思います。

盆栽で再現されている精神世界は言葉がなくても伝わるので BONSAIとして世界中の人に愛されるのだと思います。


YouTube動画をみてみると英語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語、中国語、ベトナム語など多くの国でそれぞれの風土にあわせて自由に盆栽を楽しまれています。






まだ盆栽をつくったことがない方はご自身の中にある原風景を小さな盆栽で再現してみてはいかがでしょうか?

どんな立派な盆栽でも味わえない景色を楽しめる思います。


散歩や旅行に行かれるとき、盆栽を外に連れ出して遠くの山々や川の流れや雄大な海を借景に鑑賞したりと無為な時間を過ごす友としても小さなミニ盆栽や小品盆栽は最適です。

開花した梅花黄連の盆栽を屋外で撮影しました。

















開花した梅花黄連の盆栽を自然公園の中で撮影てみました。

室内では鑑賞できない姿を陽射しの下でみせてくれます。



次回の④ 植えつけの仕方であらためて説明させていただきたいと思いますが普通の盆栽と小品盆栽とミニ盆栽の違いは樹の大きさにあります。

小品盆栽は樹高が20cm以下、ミニ盆栽は樹高が10cm以下の盆栽です。



お祝いの花ら自然豊かな北海道 帯広市の

胡蝶蘭専門店オーキッドファン

 

胡蝶蘭の花言葉 『幸福が飛んでくる


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日本の伝統文化は発展の過程でややもすれば堅苦しくなってしまっていますが私は盆栽は貴族大名や良家のような大きな庭を持てなかった江戸の町人が小さな住環境の中で草花を楽しむために産み出した文化ではないかと考えており日本の盆栽は本来もっと自由なものだったのではないかと妄想しています。

考えすぎかもしれませんが、海外の方が盆栽を楽しんでいる姿をみていると現在の日本における盆栽が大衆文化と呼べなくなってしまったのは、あるべき論で語られたり、権威やステータスを示す道具のように扱われきた事と無縁ではないように感じます。

今の日本では盆栽を扱っているホームセンターすら希少です。

多肉植物以下です。


盆栽はもっと多くの人が気軽に楽しむことができる身近で親しみやすい優れた日本の文化として見直される日が来ることを願っています。

盆栽初心者の記事を最後までお読みいただきありがとうございました。

<(_ _)>


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