SETo研究所 石川です。
肥料用井戸(浸透桝)さらなる改善
肥料用井戸(浸透桝)を使った施肥方法も有機液体肥料作りの課題に解決の見通しがついたのでさらなる改善に取り組みました。
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盆栽の新しい肥料のやり方 有機肥料の施肥方法
盆栽用施肥方法改善の背景
これまでの肥料コンテナによる置き肥では、鉢の大きさや季節による必要な肥料の分量に応じて肥料コンテナを複数の個所に設置することで対応していました。
では浸透桝方式の場合の浸透桝の設置箇所は何箇所必要となるでしょうか?
浸透桝は透明なアクリルで作っているので肥料コンテナより目立たないのですが、展示の時に浸透桝は取りはずた場合は肥料コンテナより大きな穴が鉢の上に残ってしまうので箇所数をふやすのも考え物です。
浸透桝方式の課題
浸透桝を増やしたくない
では1箇所の浸透桝で施肥を行った場合の鉢の中での肥料の広がり方を考えてみます。
浸透桝が1箇所の場合は下の図のように浸透桝がある側に肥料の分布に偏りがでる可能性があります。
肥料の分布に偏りがあること自体は自然界でも起こりえる状況なので生育上の問題ないと思うのですが、肥料の分量を増やすために複数の浸透桝を設置することが最適解とは思えません。
しばらく考えた結果、
単純明快な方法を思いつきました。
ほんとうに単純な方法です。
液肥を注いだタイミングで鉢を傾ければいいのです。
傾けることで注いだ液肥が鉢の中に均等に広がります。
大型の鉢では浸透桝を増やす必要もあるかもしれませんが小品盆栽やミニ盆栽で使用されている4号以下の鉢であれば1箇所で足りそうです。
1号は約3cmなので4号の鉢は内径12cmくらいです。
苔への水やりは施肥の後
施肥の後に苔への水やりを行います。
苔のための水なのでそんなに量は必要ありません。
苔に水やりをすることで比重の関係で液肥は下の方で密度が高まり、鉢の上部では密度は低くなると考えられるので苔への肥料によるダメージは最小化されるのではないかと予想しています。
固形肥料の施肥方法との比較
固形肥料の場合は設置個数と設置期間で肥料の量を調整しています。
これまでの固形肥料による方法では最初は肥料が濃いのですが、だんだんと薄くなっしまいます。
このサイクルを1ヵ月単位で繰り返すことになります。
しかし液肥の場合は1週間~10日周期で施肥を行い、液肥の濃さで肥料の量を調整することができるため、鉢の中の根に対してより均質で適量の施肥を実現できるのではないかと考えています。
浸透桝による施肥の実施経過
成長を始めた野梅の盆栽にはこの方法を採用しています。
植物鑑賞スタンドで今週初めに発芽した葉が
数日でもうこんなに大きくなりました。
下の方にみえている化粧苔も奇麗な状態です。
時期をみて浸透桝と有機液肥と改善案とに分かれている記事をまとめたいと思います。
お祝いの花なら自然豊かな北海道 帯広市の
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