SETo研究所 石川です。
盆栽に興味があっても
難しそう とか 敷居が高い と感じてる人って多くないですか?
小品盆栽(しょうひんぼんさい)やミニ盆栽といった
はじめての方でも気軽にはじめられる盆栽もありますよ。
下の写真は大宮盆栽村の彩花盆栽教室で制作した盆栽です。
1年間で8鉢ほど作ることができ、今日も盆栽たちは元気に育っています。
初心者の私がつくった盆栽をご覧ください。
草丘の木立 |
和のクリスマス |
秋の風景 |
梅香る |
彩花盆栽の特徴
華やかで現実的な風景描写を鉢のなかに再現しています。木々に草花を添えて寄せ植えにすることで小さな庭をつくるように木々と草花の配置し、景色を引き立てる鉢との組み合わせで四季の変化豊かな日本の原風景を情緒豊かに再現されています。
そこには盆栽園 清香園の伝統技術がいきづいていました。
彩花盆栽教室ホームページ
生まれて初めて経験した盆栽の世界は素晴らしいものでした。
わたしと彩花盆栽の出会い
彩花盆栽との出会いは、山田香織先生の本を図書館で手にしたことで始まりました。
2017年の9月
私は『都会での日々の暮らしの中にもっと自然を楽しめる環境を創りたい』との思いで、長年勤めた会社を辞めSETo研究所を起業していました。
この年の秋は、部屋の中で草花を育てる実験をしながら図書館に毎日通って園芸や都市緑化の本を読んでいました。
そんな時に山田先生の著書と出会い
小さな自然の風景を鉢の上に表現することの楽しさや、山田先生の素晴らしい作品に魅了されてしまいました。
同年10月に川口市で開催された川口市市産品フェア2017で山田香織先生が講演会を行われていました。
もちろんすぐに申込んで最前列で拝見させていただきました。笑
わたしが暮らす埼玉県川口市も大宮同様古くからの植木や盆栽の産地でですから山田香織先生の講演は大きなホールが満席になるほどの人気でした。
多くの来場者の前で盆栽の実演をされる山田先生のお姿はすてきでした。
その一年後、室内でも盆栽を楽しむことができる 植物鑑賞スタンド風薫 を開発し川口市市産品フェア2018に出展いたしました。
山田先生の講演をされていた場所に翌年自分が立っているとは、その時は想像すらできませんでした。
関連記事
植物鑑賞スタンド風薫に新製品開発奨励金をいただきました。
これは後から知ったのですが、
ときおり見ていたNHKの日曜朝の番組 趣味の園芸 にも山田香織先生はご出演されていました。
放送を見逃してしまっていたのが悔やまれます。
盆栽って難しい? 大丈夫です。笑
盆栽園や美術館にあるような大きな盆栽をつくったり育てるのは普通の人には正直無理です。
高度な剪定や樹形成形技術の習得、日々の水や肥料などのたゆまない管理には経験が必要で、長い月日をかけて樹形や葉の大きさを整え多くの職人さんの手によって芸術作品のような盆栽はつくられています。
お値段も数十万~何千万円もしますし
中には値段をつけられないような盆栽もあります。
そのよう高価な盆栽には 名前 がついています。
有名な盆栽では
春花園の樹齢1000年の「 雲龍 」などは1億円と言われています。
皇居内には徳川家由来の値段がつけられないような盆栽もあるそうです。
樹齢550年その名も「 三代将軍 」
ご興味のある方は検索してみてください。
盆栽は簡単、大丈夫 と書いておいて
ぜんぜん無理 みたいな話ばかり書いてごめんなさい。
ものすごく高度な世界が盆栽にはあることを最初に知っておいて欲しかったのです。
ミニ盆栽や小品(しょうひん)盆栽といわれる樹高が20cmにも満たない盆栽であれば盆栽の技術の基礎を学べば経験の無い方でも十分に育てて楽しむことができますから大丈夫ですよ。
わたしも間違ってばかりですが
幸い枯らすことなく育てることができています。
わたしの育てているクチナシのミニ盆栽 |
洗練された日本の盆栽の技術は世界中で高く評価されています。
折角日本で暮らしているんですからBONSAIを楽しまないなんてもったいないと思いませんか?
先祖が残してくれた盆栽の技術をつかって自分だけの小さな庭を表現することは誰にでも可能です。
SETo研究所は現代の住環境やライフスタイルにあわせて盆栽を楽しめるよう新しい技術でお手伝いしていきます。
盆栽の基礎知識
① 道具選び
② 土の選び方 → ② こちらをクリック
③ 鑑賞方法 → ③ こちらをクリック
④ 樹形の決め方 → ④ こちらをクリック
⑤ 植えつけ方法 → ⑤ こちらをクリック
⑥ 剪定の仕方 → ⑥ こちらをクリック
⑦ 樹形の整え方 → ⑦ こちらをクリック
⑧ お世話の方法 → ⑧ こちらをクリック
私の経験で①~⑧に分類して並べてみました。
【その1】では鉢やハサミなどの道具選びを私の経験をふまえてご説明します。
① 鉢やハサミなどの道具選び
盆栽用の鉢
鉢のサイズは1号、2号と数字で呼ばれることが多く、数字は鉢の直径を指します。
1号は約3cmです。
ミニ盆栽では2号~5号くらいまでのものがよく使われていると思います。
丸いものや四角いもの楕円のものから三角のものまでいろいろな形の鉢があるのでお好みで選んでいいと思います。
鉢の底に1cm程度の穴があいていて、穴から出た水がスムーズに鉢底から外に流れ出るように足が付いていたり、横に切り欠きがある構造になっている必要があります。
鉢を選ぶ際に大切なのは深さす。
鉢は浅い方が樹木が大きく見えてかっこいいのですが浅い分、鉢の中の水分や栄養分は少なくなりますから日々の管理が難しくなります。
盆栽では植え替えるときに、より小さな鉢に植え替えることを考えます。
この点が普通の園芸の鉢植えと大きく違いますね。
園芸では植物が大きくなると鉢のサイズを大きくして植え替えます。
最初の盆栽の鉢はあまり小さくない方がいいと思います。
ミニ盆栽であれば鉢の直径は樹木のサイズにあわせて選んで深さが5~7cmくらいあれば大丈夫だと思います。
成長して植え替えの時期がきたら、同じ鉢に植え替えてもいいですしひと回り小さい鉢への植え替えを検討されてもよいと思います。
剪定バサミと根切バサミ
盆栽用の剪定バサミは樹木の枝や葉を切るときに使いやすいようにできています。
切れ味がよく、形や構造には伝統の技術が活かされています。
予算に余裕があるなら盆栽専用のハサミを準備されてもよいと思いますが、ミニ盆栽であればホームセンターや文房具屋さんで買えるハサミでも代用できます。
ただし、枝を切るにはそれなりの力が必要ですのでハサミの柄の部分がすべてプラスチックのものは避けた方がいいと思います。
値段の安いハサミには力をいれると柄が折れたりする粗悪なものがあります。
柄のプラスチックの中に金属が入っているものをお勧めします。
もう一点、剪定は細い枝葉を切ることが多いので先端が太いものは使いにくいですから先端がある程度細くなっているものがいいと思います。
※盆栽用の剪定バサミは先端が鋭く尖っていますから幼いお子様のいらっしゃるご家庭では保管場所に気を付けられた方がいいと思います。
根切りでもハサミをつかいますが根切りをすると切れ味が悪くなるので剪定用と根切り用で2本のハサミを使い分けすることをお勧めします。
やっとこ と 針金切り
樹形を整えたり、鉢に樹木や鉢底から土がこぼれないためのアミを固定するための針金(アルミ線)を切ったり曲げたりするのに使います。
これは100円ショップの工具売り場で手に入るラジオペンチで十分です。
専用の道具だと針金を切るための針金切りとやっとこの2本揃える必要があります。
針金(アルミ線)はやわらかいので100円のラジオペンチでも曲げるのも切るのも
十分実用に耐えます。
ピンセット
ピンセットは良い道具を選ばれることをお勧めします。
こればかりは安物では使いにくいです。
同じような構造と材質で作られたシンプルな製品だけに価格の差が使いやすさなどの性能の差になっています。
ヘラ付きのものは鉢の土をならしたり苔貼りにも使えて便利です。
それほど高価なものではないので品質のよいものをお勧めします。
水やりの道具
盆栽用の水やり道具として蓮口のついた伝統的なジョーロがあります。
これも可能であれば良いものをお買い求めいただいた方がいいと思います。
なぜかといいますと、
盆栽用のジョーロの先端の蓮口からでてくる水は 非常に繊細な水の粒になっていて、植物にあたる水はすごく優しく、鉢の土や苔を流してしまったりすることがないよう精工に造られています。
盆栽用のジョーロの水を手に当ててみればすぐに実感できると思います。
しかし盆栽用のジョーロは、職人さんの手作りで少量しか生産されていないため価格が高く2万円近くするのが実情です。
もし予算に余裕があってご購入さえるのであればあまり大きなものは扱いにくいと思いますので女性でも扱いやすい
2Lくらいのサイズのものがよいと思います。
鉢の数が少ないとそれでも大きすぎるくらいですが屋外で盆栽を育てられる方はご検討された方がいいと思います。
盆栽が好きになるとすぐに鉢の数が増えてきますから 笑
一方でSETo研究所では室内で楽しめる盆栽を研究しています。
室内ではジョーロで盆栽に水やりをする訳にはいかないので
ホームセンターで購入できるポリエチレン製の容器での水やりをご提案しています。
葉水が必要な場合は霧吹きを使います。
マンションのベランダなどで少量の鉢を育てる場合もこの方法で大丈夫です。
室内での植物への水やりの参考記事
室内で植物を育てられている方のご参考になれば幸いです。
SETo研究所では植物鑑賞スタンドの光と風で室内で草花や盆栽を育てる方法を開発しています。
他に必要となる道具として
根が固い植物の場合は植替え時に根崩しをする根かき棒が必要となる場合がありますが、根の固くない植物の方が多いので大抵の場合は割り箸で代用できると思います。
根が固いものは根かき棒を使った方が根を傷めないと思います。
次回【その2】では ② 土の選び方 をご説明してみたいと思います。
彩花盆栽に興味をお持ちでしたら
わたしの盆栽入門書として、いまも愛読させていただいている山田香織先生の著書
盆栽づくり とっておきの”いろは” お勧めです。
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胡蝶蘭専門店オーキッドファン
胡蝶蘭の花言葉 『幸福が飛んでくる』
盆栽初心者の記事を
最後までお読みいただきありがとうございました。
<(_ _)>
気が向かれましたら
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最初にご覧にたたいた盆栽の
「秋の風景」の鉢の梅花黄蓮と「梅香る」の野梅の花が
後日きれいに咲きました。
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