SETo研究所 石川です。
SETo研究所は現代の住環境やライフスタイルの変化にあわせて盆栽を楽しめるよう新しい技術 でお手伝いしていきます。
盆栽初心者の私が盆栽教室や専門書で学習したことや体験したことを解りやすく解説します。
① 道具選び → ① こちらをクリック
② 土の選び方 → ② こちらをクリック
③ 鑑賞方法 → ③ こちらをクリック
④ 樹形の決め方 → ④ こちらをクリック
⑤ 植えつけ方法 → ⑤ こちらをクリック
⑥ 剪定の仕方 → ⑥ こちらをクリック
⑦ 樹形の整え方
⑧ お世話の方法 → ⑧ こちらをクリック
盆栽初心者の私が盆栽教室や専門書で学習したことや体験したことを解りやすく解説します。
今回は 樹形の整え方 をご説明していきます。
盆栽の基礎知識
① 道具選び → ① こちらをクリック
② 土の選び方 → ② こちらをクリック
③ 鑑賞方法 → ③ こちらをクリック
④ 樹形の決め方 → ④ こちらをクリック
⑤ 植えつけ方法 → ⑤ こちらをクリック
⑥ 剪定の仕方 → ⑥ こちらをクリック
⑦ 樹形の整え方
⑧ お世話の方法 → ⑧ こちらをクリック
⑦樹形の整え方
これまでに植え付けや剪定のことなどを個別に書いてきましたがそれぞれの作業を完成形をイメージしながら進めていくことが大切です。
今回の ⑦ 樹形の整え方 では最後の仕上げの部分を説明していきます。
樹形の基本
④ 樹形の決め方 で紹介させていただいた基本樹形以外にも先人たちの創造性に富んだ多くの樹形が盆栽にはあります。
箒(ほうき)仕立て や 株立ち など今回の説明が当てはめられない樹形もありますがご勘弁ください。
植え込みが終わった樹の形を整える上で意識しておくとよいいくつかのポイントがあります。
・樹の高さと広がりのバランスをつかむ。
・樹形の中心(樹芯)となる場所を決める。
・一番高いこずえ(樹冠)を中心とした三角形を意識する。
・枝先の塊(枝棚)を上に行くほど小さくしていくと樹が大きく見える。
そうしなければいけないというものではありませんが知っておくと、作業中に完成形をイメージするのに役立つと思います。
盆栽には多様な様式があり箒(ほうき)仕立て や 株立ち など今回の説明が当てはめまらない樹形もありますのでご了承ください。
<(_ _)>
直幹の樹形で剪定の効果をみてみましょう。
樹の中心を決めて
そこを中心とした三角形をイメージしてはみ出ている箇所を剪定します。
剪定する前と後を比較をしてみます。
剪定後の樹の方が大木感を感じませんか
斜幹の樹形でも確認してみましょう。
剪定して小ぶりになったのに
樹の大木感がより強調されるようにみえませんか!
樹形整形の手法
盆栽には伝統的な多くの技法があり、盆栽の世界を奥深いものにしています。
樹形整型で用いられる基本的な技法に 剪定 と 針金整枝 があります。
基本的な技法
剪定 葉や枝を落として形を整える技法
針金整枝 針金をかけて樹形を整える技法
さらに高度な技術として樹をより精緻に仕立てて芸術性を高める次のような技法があります。
芽摘み 新芽を切ることで新しい発芽を促す技法
葉刈り 葉の先端を切って小さくすることで新芽の生育を促す技法
神、舎利 枯た枝や幹を意図的に造ることで変化を生み出す技法
などがあります。
次に 剪定 と 針金整枝 をできるだけわかり易く説明したいと思います。
剪定するにあたって 頂芽優勢 という植物の特性を知っておく必要があります。
頂芽優勢 :樹の枝の先端にある芽が他の芽より優先的に成長する現象
頂芽優勢の性質を利用することで盆栽の形を整えていくことができます。
1本の枝には複数の葉を生み出す元になる葉芽がありますが、いっぺんに成長しても太陽の日を十分受けられるのは枝の先端部の葉だけとなってしまうため一番先端の芽だけが葉や枝に成長し残りの芽は先端の芽の予備として後方で控えています。
自然界では風で枝が折れたり葉が古くなって落葉することで後方の芽が成長をはじめますが、盆栽では先端の葉を意図的に剪定することで新しい芽を育てて樹形を整えます。
生育が盛んな時期に剪定するときには肥料を与えるようにします。
※樹種によっては成長がとまる休眠期の前に剪定を行うケースもあります。
黒より茶色の方がよかったですね。。。
針金の巻き方
・樹種によって幹や枝の特性が違いますから事前に樹の特性を調べておきます。
・針金を巻く枝の細い方の枝の2/3くらいの太さの針金を用意します。
・針金は2本の枝、あるいは幹から枝にまたがるようにかけます。
・枝の先端まで針金を巻くようにします。
・針金を巻く枝の長さの1.3~1.5倍くらいの針金を用意します。
※巻く枝の太さにより必要な長さは変わってきます。
・枝の分岐点、枝が生えているところを起点に中心から末端にむけて
枝を傷めないように巻いていきます。
・針金をかけているときは枝を曲げないようにします。
・太い枝に巻くときは巻く間隔を短く(1cm程度)
細い枝に巻くときは間隔を長く(2cm程度)します。
・太い枝では枝の芯に対しておおむね45度の角度で巻いていきます。
しかし細い枝に巻く場合はその限りではありません。
・主幹に針金をかける場合は根本に針金の先端を3cm程差し込み、そこを起点に幹の先端に向かって巻いていきます。
・針金をかけ終わったら、整形したあとの枝の形を想像し、イメージした曲線に添わせるようにすこしずつ曲げていきます。
・針金を曲げる作業は針金をかけ終わってから行います。
針金整枝の効果が出るには数か月かかります。
針金のかけ替え
長期間、針金をかけたままにしておくと幹や枝が成長してくると針金が樹に食い込んできます。
そうなる前に針金を外します。
いったん針金を外すと3ヵ月程度 樹を休ませるようにします。
針金整枝は樹形を大胆に変えることができるのが醍醐味ですね。
<< あ と が き >>
わたしはまだまだ若葉マークの初心者なので
盆栽教室の先生の指導を受けるたびに先生方のセンスの良さに感心します。
盆栽の樹形整形は華道にも通ずる点が多く日本の伝統文化の奥深さを感じます。
樹形整型で用いられる基本的な技法に 剪定 と 針金整枝 があります。
基本的な技法
剪定 葉や枝を落として形を整える技法
針金整枝 針金をかけて樹形を整える技法
さらに高度な技術として樹をより精緻に仕立てて芸術性を高める次のような技法があります。
芽摘み 新芽を切ることで新しい発芽を促す技法
葉刈り 葉の先端を切って小さくすることで新芽の生育を促す技法
神、舎利 枯た枝や幹を意図的に造ることで変化を生み出す技法
などがあります。
次に 剪定 と 針金整枝 をできるだけわかり易く説明したいと思います。
剪 定
剪定するにあたって 頂芽優勢 という植物の特性を知っておく必要があります。
頂芽優勢 :樹の枝の先端にある芽が他の芽より優先的に成長する現象
頂芽優勢の性質を利用することで盆栽の形を整えていくことができます。
1本の枝には複数の葉を生み出す元になる葉芽がありますが、いっぺんに成長しても太陽の日を十分受けられるのは枝の先端部の葉だけとなってしまうため一番先端の芽だけが葉や枝に成長し残りの芽は先端の芽の予備として後方で控えています。
自然界では風で枝が折れたり葉が古くなって落葉することで後方の芽が成長をはじめますが、盆栽では先端の葉を意図的に剪定することで新しい芽を育てて樹形を整えます。
剪定して樹形を整えるのは樹の将来を予測して行う必要があるため難しい面もありますが剪定したところが予想通り育ってくれたときはうれしいですね。
書籍や先輩方のブログなどを参考に楽しみながら行っています。笑
剪定を行うことで葉も小さくなりより大木感をだす効果もあります。
書籍や先輩方のブログなどを参考に楽しみながら行っています。笑
剪定を行うことで葉も小さくなりより大木感をだす効果もあります。
剪定後
剪定した枝から新しい芽が育つには栄養が必要になります。
生育が盛んな時期に剪定するときには肥料を与えるようにします。
※樹種によっては成長がとまる休眠期の前に剪定を行うケースもあります。
針金整枝
・樹種によって幹や枝の特性が違いますから事前に樹の特性を調べておきます。
・針金を巻く枝の細い方の枝の2/3くらいの太さの針金を用意します。
・針金は2本の枝、あるいは幹から枝にまたがるようにかけます。
・枝の先端まで針金を巻くようにします。
・針金を巻く枝の長さの1.3~1.5倍くらいの針金を用意します。
※巻く枝の太さにより必要な長さは変わってきます。
・枝の分岐点、枝が生えているところを起点に中心から末端にむけて
枝を傷めないように巻いていきます。
・針金をかけているときは枝を曲げないようにします。
・太い枝に巻くときは巻く間隔を短く(1cm程度)
細い枝に巻くときは間隔を長く(2cm程度)します。
・太い枝では枝の芯に対しておおむね45度の角度で巻いていきます。
しかし細い枝に巻く場合はその限りではありません。
・主幹に針金をかける場合は根本に針金の先端を3cm程差し込み、そこを起点に幹の先端に向かって巻いていきます。
・針金を曲げる作業は針金をかけ終わってから行います。
針金整枝の効果が出るには数か月かかります。
針金のかけ替え
長期間、針金をかけたままにしておくと幹や枝が成長してくると針金が樹に食い込んできます。
そうなる前に針金を外します。
いったん針金を外すと3ヵ月程度 樹を休ませるようにします。
針金整枝は樹形を大胆に変えることができるのが醍醐味ですね。
盆栽初心者の記事を最後までお読みいただきありがとうございました。
また新しいことを学んだら都度更新していきますので
宜しくお願い申し上げます。 <(_ _)>
宜しくお願い申し上げます。 <(_ _)>
<< あ と が き >>
わたしはまだまだ若葉マークの初心者なので
盆栽教室の先生の指導を受けるたびに先生方のセンスの良さに感心します。
盆栽の樹形整形は華道にも通ずる点が多く日本の伝統文化の奥深さを感じます。
盆栽は奥深さを有しながら、江戸の昔から庶民が手軽に楽しむことができる
優れた日本の伝統文化だと思います。
優れた日本の伝統文化だと思います。
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