SETo研究所 石川です。
今週は何回かに分けて植物鑑賞スタンドで室内で植物を育てる方法をご紹介してみたいと思います。
植物鑑賞スタンドは植物の光合成に必要な光と風と水の3要素のうちの、光と風で植物の成長を支援します。
今回は植物鑑賞スタンドの構造をご紹介したいと思います。
植物鑑賞スタンドの構造
植物鑑賞スタンド風薫の外形図です。
植物鑑賞スタンドは樹高10cmのミニ盆栽や樹高20cmの小品盆栽に適したサイズで作られております。
直径20cmの木製の台座に水に濡れても錆びることのないステンレス製の座金を設け直径12mmのアルミのポールで上部のLEDや風車を設けた本体を支えています。
本体部は熱伝導特性に優れたアルミダイキャストで作られており、本体下面にLED照明を内蔵し、上面には熱を動力に変換するスターリングエンジンと風を起こす風車を設けています。
重量は台座まで含めた本体部が600g 付属のACアダプターが50gです。
別売の延長ポールを用いることで台座からLEDまでの高さを350mmに変更することができます。
LED照明部
付属のACアダプターでコンセントから給電し、本体上部のスイッチでLED照明の入/切を行えます。
消費電力は6wと大変少ないので月々の電気代は数十円程です。
毎日照明の入り切りをスイッチで行うことは大変ですから、別売の24時間タイマースイッチをご利用いただきLEDの点灯/消灯を日の出日の入り時刻にあわせて自動で行うことを推奨させていただいております。
この24時間タイマースイッチの操作方法は大変簡単です。
植物鑑賞スタンド風薫の消費電力は6Wですが、24時間タイマースイッチの最大電力は1500Wですので定負荷であれば250台もつなげることができます。
現実的にはスイッチを入れた際に突入電流というものが生じますので250台をつなげることはできませんが、コンセントで分岐することで複数台の植物鑑賞スタンドを1個の24時間タイマーでコントロールすることができます。
白色LEDを12個配置したLED照明からは陽性植物が光合成を行うために必要な波長400nm~750nm、照度3,000~30,000ルクスの光を台座上の植物へ供給します。
スターリングエンジン部
LEDは光を放出する際に若干の発熱が生じます。
その熱を使いスターリングエンジンを回して風車をまわします。
下の写真の本体中央部にある装置がスターリングエンジンです。
LEDから捨てられている熱を利用しているので電気は不要です。
大型の風車は人の心拍数に近い60~80回転/分で回転し、風速10~30cm/秒程のやさしい風を起こします。
風速10~30cm/秒はウチワで軽くあおいだくらいの風です。
植物の成育例
植物鑑賞スタンドで樹高16cm、台座からの樹頭部までの高さが22cmのカエデの鉢の写真です。
このサイズの鉢で樹頭部での明るさが30,000ルクス 苔の表面で4,000ルクス程の明るさがあります。
スターリングエンジンに関してはこちらの記事もあせてご覧ください。
古くて新しい省エネルギー技術 スターリングエンジンの仕組み
次回は植物鑑賞スタンドの使い方をご紹介したいと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。
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