2019年3月23日土曜日

【盆栽】試験開始から2ヵ月、苔を枯らさない施肥方法のその後

こんにちは
SETo研究所 石川です。

これまで盆栽に肥料を施すときは、苔の上から肥料を与えていたので苔が肥料焼けをおこして枯れてしまったり、ひどいときは腐ってしまうこともありました。

植物鑑賞スタンドで育てている盆栽では井戸(浸透桝)を使った施肥方法の試験を行っています。

盆栽の苔を枯らさない施肥方法【最新】

試験開始から2ヵ月程たちました。

室内で育てているためか植物の成長が屋外より1ヵ月程はやく進んでいるようで、植物の成長にあわせて週に1回から2回有機液体肥料の施肥を行っていますが、今のところ全ての鉢の苔がきれいな状態を維持してくれています。

真柏の鉢の苔

唐カエデの鉢の苔
唐カエデの鉢の苔

野梅の鉢の苔
野梅の鉢の苔

もっと長期的に観察する必要がありますが現時点では満足のいく結果を得られています。


植物鑑賞スタンドで苔がきれいに育つている理由を
5つのポイントにまとめてみました。

1・室内のため温湿度が安定している。
2・風車の風が直接あたるのは樹の上部だけなので乾燥しにくい。
3・苔に必要な換気は行われている。
4・樹木部の照度5千~3万ルクスに対し苔面は1千~5千ルクスの程よい照度
5・浸透桝による肥料焼けを防ぐ対策

これらの複合的な要素による結果だと思われます。

苔が枯れてしまって腐敗すると雑菌が繁殖しますし、苔が乾燥してしまうと水をはじいて鉢の中に水が届かなくなることもあるので、樹を育てるために苔も大切にしたいですね。

冬期の試験はできましたが、まだ夏期の試験を行えていません。

真夏の猛暑の時に肥料を与えることはないと思いますから肥料焼けなどの心配はないように思えますが、今年の夏、苔がどのように変化するのか楽しみにしています。



今回もお読みいただきありがとうございます。
<(_ _)>

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